マンションの外観を彩る木や植え込みなどの植栽ですが、キレイに保つためには年に数回の手入れが必要ですので、植木屋さんが入っていますよね。
とはいえ、植栽管理について次のようなお悩みを抱えている方も多いようです。
「マンションの管理費を削減したいけど、植栽管理は安くならないかな」
「今来てもらっている植木屋さんとあまり話す機会がなくて、何をしてもらってるか分からない…」
特にマンションの管理組合の役員にはじめて就任された方はお悩みかと思います
今回は、マンションの植栽管理について、その内容やコストダウンのコツ、植木屋の選び方などを紹介します。
マンション植栽管理とは
冒頭でも触れたとおり、マンション植栽管理とは、マンションの庭や植栽スペースの木を美しく、安全に保つためのお手入れのことで、具体的には次のような作業が含まれます。
植栽管理の作業内容の一例
- 低木剪定(5~7月に1回程度)
- 高木剪定(9~12月に1回程度)
- 草刈(5~11月に1~4回程度)
- 薬剤散布(6~10月に3回程度)
- 施肥(1月に1回)
上記はあくまで一例で、木の種類や本数、庭の状態によって変わります。
マンション植栽管理のコストダウンの3つのコツ
ここでは植栽管理の費用を抑える3つのコツを紹介します。
- 他社との料金比較でコストダウン
- 同じ条件で見積もりしてコストダウン
- 工程の省略でコストダウン
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【1】他社との料金比較でコストダウン|ずっと植木屋さんを変えてなかったらチャンス大
マンション建設当時から植木屋さんが変わっていない場合、他社で見積もりを取り直すことで大幅にコストダウンができる可能性があります。
まず、当時との相場が変わっている可能性があり、安くなることが多いです。(逆のパターンもないとは言い切れませんが、今までに聞いたことがありません。)
まずは、色々な植木屋さんのホームページを見て、マンション植栽管理の事例がある業者数社に見積もりを依頼してみましょう。
その際、以下の2点があれば用意しておくとスムーズです。
- マンション植栽スペース(木の本数・草刈や低木の㎡数)がわかる図面
- 今入っている植木屋さんの作業内容(請求書や工程書・報告書)
【3】植栽管理の工程の省略でコストダウン|工程表や請求書の内容をチェック
植栽管理の工程の中に、もしかしたら不要な物があるかもしれません。そういった工程を見つけ出し、省略してもらうことでコストダウンに繋がるかもしれません。
例えば次のような工程は省ける可能性があるので要チェックです。
草刈り
マンションの管理組合や、住人で草刈りを行なっておくことで、草刈の工程を減らすことができます。
薬剤散布
木の種類にもよりますが、特に害虫に悩まされていない場合は薬剤散布が必要ないかもしれません。
高木剪定
大きな高木は、樹形にこだわりがないのであれば、短めに枝を減らして剪定してもらうことで、作業回数を減らすことができます。
例えば1年に1回だったところを2年に1回にできるケースがあります。
肥料
冬に行なう施肥について、毎年木が元気だったら一度断って様子を見るのも良いかもしれません。
植栽管理を頼む植木屋の選び方と付き合い方
新たに植木屋さんを探して見積もりを取って、依頼するとなったとき「本当にここでいいのかな?」「他社より安くする…とは言ってくれてるけど、作業内容は大丈夫かな?」と心配になることもありますよね。
ここでは、植木屋の選び方と付き合い方を紹介します。
植木屋を見極める2つのポイント
植木屋を見極めるには、見積もり時の下記2点に注目することです。
- 見積書一式をキッチリ作ってくれる
- 見積もり時に工程表・樹木表を作ってくれる
まずは見積書一式、作業の内容や料金内訳が明瞭で、不明点がないように丁寧に説明してくれることが重要。
そして、さらに年間の工程表(何月にどんな作業をするか・なぜそれが必要なのか)と、マンションに植えられている木の種類や本数の一覧を表にして渡してくれる業者も安心です。
長い付き合いになることを想定して最初からきちんと丁寧にやってくれる業者を選びましょう。
植木屋との付き合いで注意しておくポイント
植木屋を変える時は、お試しという気持ちもあるかもしれませんが、もしかするとなかなか変更の手続きが出来ず、長い付き合いになる可能性もあります。
次のことに注意してお付き合いをすることをおすすめします。
- 連絡を取りやすいか・作業前に連絡をくれるか
- 作業報告をきちんとしてくれるか
まず、連絡の取りやすさは重要です。問い合わせ時の返答が早いかどうかはもちろん、次はいつ来るか、来る前に連絡してくれるかなども重要です。
また、作業報告も見ておくポイントです。何度も頼んでいると「いつも通りにしておきました」とお互いになあなあになる可能性もあります。
しかし、毎回同じでもキッチリと報告し、枯れた木があったら教えてくれたり、枯れ木や大きくなりすぎた木の植替えを提案してくれたり、プラスアルファの報告までしてくれるような業者なら安心して長く付き合えるでしょう。
植栽管理の依頼時に確認しておきたいポイント
いざ、依頼をするというときに、植木屋に確認しておくとよい3つのポイントを紹介します。
【1】騒音があるかどうか
太い幹を切るためのチェーンソーや生垣や低木の剪定をするバリカン、草刈機は大きな音が出ます。
大きな音が出る作業をする場合はあらかじめ住人に告知しておくことが望ましいので、そういった機器を使用するかどうかは先に確認しておくと良いでしょう。
【2】薬剤散布をするかどうか
樹木への薬剤散布があるかどうかも要確認です。
樹木への殺虫剤は、いくら安全なものとはいえ、のどや目が痛くなるなど、人体への多少の害はもちろん、小動物や観賞魚などには大きな害を及ぼす恐れがあります。
事前に、マンションの住人の方に洗濯を干さず窓を閉めてもらうように依頼が必要です。
中には、窓が開いていたり、洗濯が干されたりしていると作業してもらえないこともありますので、業者への確認と、住人への告知の双方をしっかり行ないましょう。
【3】何時からスタートか
作業を何時から行なうかも確認しておくべきポイントです。
どんな作業をしているか立ち会いたい場合は、お互いのスケジュールを合わせる必要があります。
また、「騒音の出る作業をする場合は平日の8時半以降」「多くの方が家で過ごしている休日はできるだけ作業しない」など、住人に配慮をした希望を伝えておくことも大切です。
マンション植栽管理は植木屋選びが肝心!
今回はマンションの植栽管理について紹介しましたがいかがでしたか?
マンション管理組合の役員に就任されたときは、いちど経費削減のためにも植栽管理について見直してみることがおすすめです。
新しく植木屋を探すときは、見積もりを取ってみて、作業内容や料金が明確で、コミュニケーションが取りやすい業者を選ぶことも重要です。
弊社、大阪・京都でマンション植栽管理を承っている植木屋松正にもぜひお問い合わせいただけますと幸いです。