大学にある弓道場の両サイドの木が枯れている
今回のご依頼主様は、京都市左京区にある大学の弓道部OBさんでした。
学内にある部の弓道場の両サイドに植えられた低木が部分的に枯れているので、卒業生からの寄付という形で植え替えを行いたいとのご要望でした。
やりとりはLINEで行い、写真と、植え替える低木並木の距離を送ってもらって見積りを出しました。
低木の種類はイヌツゲで、長さは両サイド合わせて11mほど、2列ずつ植えられていたので、60株ほどと想定しました。
イヌツゲは人気の低木ですが、環境などのストレスに弱く、枯れることも多いです。今回の現場もちょうどキレイに半分だけ枯れており、なんらかの原因があったと考えられます。(完全に枯れていたので原因の特定まではできませんでした。)
その後、見積り料金に納得いただき、現地にお伺いすることになりました。
イヌツゲ植え替えの作業内容
1.枯れたイヌツゲの撤去
まずは立ち枯れたイヌツゲを撤去しました。
スコップで根を掘り起こし、付着した土をふるい落として、ゴミを集積するためのシートに載せて集めます。
2.土壌改良
既存の土に、バーク堆肥という木の皮が原料の肥料と、パーライトという地中の水分を調整する粒を混ぜて、土壌改良を行いました。
3.新しいイヌツゲの植樹
既存の木の半分ほどの高さ50cmの新しいイヌツゲを植えます。
低木類の苗は、あまり大きいものがなく、既存の1mの高さには合わせるのが難しいことはご了承いただいています。
既存の木はとは大きさが違うので、木と木の間隔も少し変えて、違和感なく枝葉が密になるように並べて植えました。
元気な木はそのまま残しています。(↓写真で高さが違う部分)
植え替え後のイヌツゲの管理法を説明して作業終了
植樹後、ご依頼主のOBさんからご要望があったので、現役部員の皆様に管理方法を簡単に説明させていただき、作業は終了しました。
先述の通り、イヌツゲは生垣や低木植栽に向いていますが、ストレスに弱く、なんらかの原因で急に弱ったり枯れたりすることがあります。
何度植えても枯れる時は環境があっていない可能性がありますので他の植木に変えるのも一つの手です。
また、弱ってきた段階で、早めに植木屋に相談されるのがおすすめです。